最後まで読まれる文章を作るためには、誤字脱字はもちろんのこと、事実誤認や意味不明な文法があってはいけません。しかし、見逃しがちな誤った表現や、よく見ると違和感を覚える字面も中にはあります。
ただし、最近では、文章をチェックする校正の補助ツールが多くあり、推敲の時間を減らしてくれます。

①Wordの文章校正機能
書き終えたらまず使いたいのは、Wordの文章校正機能です。「です・ます調」「だ・である調」の統一、二重否定、「の」の連続、重ね言葉などをチェックしてくれます。
ファイルに文章をペーストし、ウインドウやディスプレイ上部の「校閲」→文章校正「スペルチェックと文章校正」をクリックするとチェックが始まります。
チェック内容の詳細設定は、Macの場合、画面上部の「Word」をクリック→「環境設定」を選択→「文章校正」をクリック。Windowsの場合、「ファイル」タブから「オプション」をクリック→Wordのオプション画面の「文章校正」をクリックします。
②ATOKクラウドチェッカー
日本語入力の標準システムはWindowsが「Microsoft IME」、Macが「日本語IM」です。ただし、日本語を効率よく入力するには、標準システム以外を使いたいところです。ATOKやGoogle日本語入力ならば、正しい文字の使い方をサポートしてくれます。
中でもATOKには「ATOK Passport」のプレミアムプランの機能として校正ツール「ATOKクラウドチェッカー」が利用できます。Webブラウザから専用サイトにアクセスして、フォームにコピー&ペーストしてボタンをクリックすると校正ができます。誤字、脱字、表記揺れなどのポイントがすばやく見つけられます。
また、漢字か平仮名か、迷ったときに助かる『記者ハンドブック』がATOKの変換辞書として使えるため、用語の統一をはかった文章を書くこともできます。
③原稿チェックマーカー
文章をテキストボックス内にコピー&ペーストするだけで、チェックしてくれるサービスサイト。
中でも、Webライティングで多用しがちな文章表現を検出する「リライトマーカー」と原稿中の接続詞(「しかし」「したがって」「それで」など)を検出する「接続詞マーカー」をよく利用しています。重複を取り除くだけで簡単に文章が洗練されます。
ツールを使ううちに、自分の草稿のクセもわかってくるため、文章制作自体の時間効率化にもなります。うまく活用したいですね。
(文/NEWSY エディター・京岡栄作)
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