4大メディアと呼ばれるテレビ・新聞・雑誌・ラジオと比べて、スマートフォンやパソコンからインターネットに触れる時間が増えている印象があります。

しかし、ネットの普及により、人の触れられる情報量の爆発的増加が発生したため、たとえWeb上に広告を出しても、知られずに終わる可能性も多くなりました。逆に、ユーザーが受け取れる情報量に限界が来ていることから、自分に関係のない情報が流れてくることに嫌がる風潮もあり、企業にマイナスイメージが付くことも。
こういった要因から、従来のネット広告だけではなく、ユーザー側がSNSや検索を通じて情報を探しに来たところで自社製品やサービスに興味を持ってもらう告知方法に注目が集まっています。オウンドメディアは中でも有効な手段として挙げられます。
■オウンドメディアは何のため?
オウンドメディアの目的として、以下の3つに大きく分けられます。
- 事業の認知度を高め、選んでもらう
- 求人に活用する
- 広告収入メディアとして運用する
目的として勘違いしてはいけないのは、商品やサービスのレビューを載せていく直接的な販促メディアを作る視点でいると、確実に儲かりません。売り上げに関係なく、事業や会社の世界観を理解してもらうようなコンテンツにすると、メディアの共感作用が生まれます。
また、オウンドメディアで求人採用コストが下がると期待しがちですが、単純に1人あたりの採用コスパはよくありません。ただし、採用コストが増えても質の良い人材を確保したい会社であれば、オウンドメディアは効果的です。
■目標は総合的に
一般的なオウンドメディアには即効性がありません。2か月や3か月では目立った効果が見えないことが多いはずです。
また、オウンドメディアの評価制度はすごく難しく、1個の要素だけを指標にすると歪みが出ます。KPIを測るならば以下の数値を複合的に判断するとよいでしょう。
- SNSフォロワー数の増加、シェア数、いいね数、エンゲージメント、インプレッション数
- サイトのPV数、UU数、はてなブックマーク数の増加
- ユーザーイベントなど、リアルコミュニティの育成度
- 自社ECの商品購入数、商談の問い合わせ数
- メディア経由で入社した社員数
- 他所へ取材をした回数
- 他媒体への転載・寄稿・露出数
- イベント登壇数
- 作ったコンテンツの自社内流用数(メルマガ・印刷物に転用など)
効果はすぐに出にくいですが、有用な情報発信を一歩ずつ着実にやっていくことが重要です。継続させて力をつけていきましょう。
(文/NEWSY エディター・京岡栄作)
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